媛西電車1600系

↑1600系(旧塗装)

↑1600系(新塗装)

 

 JR予讃線への片乗り入れに向けての協議が続く中,四国地域急行電車用に製造が開始されたのが1600系だ. 車体寸法などはほぼ1000系と同じだが,近郊用2扉車両として転換式クロスシートを備えたセミクロスシート車両でトイレも備えられた. 四国地域で走ることを前提としていたが,1600系が将来,京阪神地域へ乗り入れる可能性も考えて,交直流両用電車として製造された. ちなみに扉は両開きである.

 

 朝ラッシュ時に4両運転を行うために前面に貫通扉を設ける案も出されたが,四国地域の朝ラッシュは1800系の2両連結で間に合っていたため,1600系に貫通扉は設けられず,非常扉のみとなった.

 

 車体はアルミ製19メートル級. JR乗り入れが決定した20027月以降に製造された編成(1604編成以降)は改札の設置されていないJR線内での運賃回収などのための運賃箱が運転席後ろに設けられ,ドアカット用装置なども装備された.1600編成と1602編成にも後に運賃箱が設置され,JR線内での運転が可能になった.

 

 パンタグラフは松山方面の1600型に2台設けられ,西宮側の先頭車1601型は付属制御車となった. 媛西電車の車番は百の位が偶数なら電動車というルールが定められていたが,開業から1年もたたずにそのルールは破られた. 

 

(Mc)   (Tc)

 

1600-1601 (2002.6)

 

1602-1603 (2002.6)

 

1604-1605 (2002.12)

 

1606-1607 (2002.12)

 

1608-1609 (2003.6)

 

1610-1611 (2003.6)

 

1612-1613 (2003.12)

 

1614-1615 (2003.12)

 

1616-1617 (2004.6)

 

1618-1619 (2004.6)

 

 製造は媛西本線の延伸決定とともに進んだ. 最終的に2010編成がそろい,近郊電車で最大のグループとなった.

 

 デビュー当初は松山~横河原間の区間運用が主だったが,媛西本線の延伸が進むにつれ,急行や特急と幅広い運用に就くようになった.2200系がデビューするまでは,1200系の全般検査中などに2編成を連結させて快速特急として代走する場面もあった. しかし,1200系と座席のグレードなどが違った上に自販機がない,2両目と3両目の間で移動できないなどの問題も多数あった.

 

 2017年からは小規模なリニューアルが全編成で行われた.  内容は塗装変更とフルカラーLED行き先表示の設置. 塗装は3000系量産車などと同じになった.