媛西電車1400系

↑1400系(更新前)

↑1400系(大規模更新後・リニューアル後)

 

 朝ラッシュ時や阪神競馬開催時の一時的な西京線混雑を緩和するために試験的に製造されたのが1400系だ. 全国では他扉車が減少傾向にあったが,試験要素を含み5ドアで製造された. 昼間は3ドアで1000系車両と同様に運転できるようにラッシュ用ドアの部分には床に収納できる椅子が設けられ,ラッシュ時は椅子を収納し5ドアで,昼間は椅子を出して3ドアで運用できるようにした.

 

 さらに,6両編成の1000系に増結し,8両編成での運転をすることも考慮し,全車両先頭車として製造された.

 

 車体はアルミ製19メートル級車体. 西京線用車両のため直流専用車両. 台車や制御方式なども1000系と共通. 松山側先頭車に2基シングルアームパンタグラフを装備した.

 

(Mc) (Mc’)  (Mc)  (Mc’) (Mc)  (Mc’)

 

1400-1401-1402-1403-1404-1405 (2003.10)

 

1406-1407-1408-1409-1410-1411 (2003.12)

 

 6両編成を組んだときに先頭となる1400,1405,1506,1411以外は前面にも貫通扉が設けられ,媛西電車で初となる貫通車両となったが,デザインは非常用扉を中央に移して貫通扉としたようなイメージで,対して1000系と変らなかった. 側面デザインも1000系に準じ,ラッシュ用扉のみ暗めのシルバーで塗装された.

 

 デビュー当初から積極的に通常の3ドア運用はもちろん,朝ラッシュの5ドア運用や競馬開催時の臨時8連に就き,混雑緩和の動きもみられたが,全車両がM車のため重量があり,1000系車両に比べて運行費用や維持費が掛かることなどから2007年からは昼間運用にほとんど顔を見せなくなってしまう. 2016年のダイヤ改正で昼間の運行本数倍増などにより再び昼間運用が増えたものの,太秦線開業が決定すると4連の4000系車両に朝ラッシュ時のみ増結する2両編成車両としての運用が決定したため2018年に2両編成6本に分割された.

 

分割・リニューアル後の編成は以下の通り.

 

(Mc)  (Mc’)

 

1400-1401

 

1404-1405

 

1406-1407

 

1410-1411

 

 (Mc)  (Tc)

 

1402-1403

 

1408-1409

 

 ホームドアの関係などから14031409は大幅な改造工事を受け,3ドアに改造の上,Tc車となった. 同時にその2両と組む1402,1408も収納式の座席が撤去され,4000系と同じロングシートに交換,ラッシュ用扉は形としては残ったものの二度と空かなくなってしまった. 1402,1403,1408,1409は塗装も4000系と同じになり,行き先表示機もフルカラーLEDに交換され1400系の面影はほとんど消えてしまった. 今後,改番することも検討されている.

 

 他の4編成6両については現在は改造などはされず,原型を留めたものの5扉として運用する予定はないため,ラッシュ用扉の色が他の扉と同様,アルミそのままになった.2019年の太秦線開業にむけて全車両が今は鳴門工場にいるため,試運転などを除いて太秦線開業まで姿をみることはないと思われる.